【体験談】妊娠中の体の不調と対処法

妊娠・出産

妊娠中はつわりや便秘、不眠など、さまざまな体の不調が起こりやすい時期です。
私の場合はさらに、妊娠性痒疹や耳管開放症といった症状も経験しました。
この記事では、それぞれの症状と、私が実際に行った対策方法を紹介します。

よゆママです!30代前半、2児の子育てをしながらフルタイムで働いています。
子育てと仕事を両立しながら、時間と心とお金の「余裕」を取り戻すために日々試行錯誤しています。

※本記事は妊娠中に私が経験した症状と対策をまとめたものです。医学的な診断や治療を目的としたものではありません。症状が続く・悪化する場合は必ず医師にご相談ください。

つわり

私の場合は第一子・第二子ともに 食べづわり の症状が出ました。
だいたい 妊娠5週頃から始まり、9週頃にピーク。そのあとも15週頃まで続きました。

食べづわりとは、空腹になると吐き気が強くなるタイプのつわりで、常に何か食べていないと気持ち悪くなってしまう症状。私が取った対策は以下です。

  • ビタミンB6を摂取する
    妊娠が発覚した時点から、できるだけ早く摂取するようにしました。
    一度にたくさん飲んでも体外に排出されるとのことだったので、1錠40mgの錠剤を100均のピルカッターで割り、20mgにしたものを、1日4回(8時・12時・16時・20時)に分けて摂取
    合計で1日80mgほど飲んでいました。
    第二子のときは早めに始めたおかげで、第一子のときよりもつわりのピークが軽く、期間も短く感じました。
▶︎ 推奨量
妊娠悪阻に対しては、ビタミンB6(ピリドキシン)の服用が第一選択の治療として推奨されています。
米国産婦人科医会(ACOG)のガイドラインでも「悪阻対策としてまずはビタミンB6から」とされており、米国国立衛生研究所(NIH)の資料には、1回10〜25mgを1日3〜4回に分けて服用する方法が紹介されています。
ビタミンB6の摂取および摂取量上限についてご心配な方はかかりつけ医とご相談ください。
ネイチャーメイド ビタミンB6 40mg
楽天24 ヘルスケア館
¥ 738(2025/09/10 09:45時点)
  • ショウガを取り入れる
    ショウガに含まれる成分「ショウガオール」がつわり軽減に良いと聞き、「岩下の新ショウガ」を少しずつ摂取。口の中がさっぱりするので私は結構好きでした。
    人によってはしょうがのにおいが無理…という方もいらっしゃると思いますので、体調や胃の様子を見ながら取り入れるのがおすすめです。
▶︎ 効能について
アメリカなどの研究では、妊娠に伴う軽い吐き気や嘔吐にショウガが有用である可能性が示されており、日本の厚労省のサイトでも紹介されています。
  • ちょこちょこ食べる
    空腹になると気持ち悪さが増すので、とにかく 常に食べ物を持ち歩く ようにしました。
    飴やラムネ、グミ、干し芋など「そのとき食べられるもの」をカバンに入れておき、出社中もちょこちょこ食べ、空腹になるのを避けることで、なんとか凌いでいました。

妊娠線

結論から言うと、私はケアしていたにもかかわらず、34週ごろにお腹に妊娠線ができました。
妊娠線対策としてよく言われるのは、保湿急激な体重増加を避けること。私もお風呂上がりに妊娠線対策で人気のBioilを塗り、体重管理も1日1万歩を目安に歩くなど気をつけていました。

それでも妊娠線は、皮膚の急な伸展・ホルモン変化・体質の影響が大きく、ケアをしていても出ることがあります。さらに私の場合は、後述の妊娠性痒疹で強いかゆみが続き、掻き壊してしまったこと、そしてかゆみを抑えるために処方された強めのステロイドを比較的長く使っていたことで皮膚が薄くなり、裂けやすい状態になっていたのかもしれません。結果、出産後もくっきり残る妊娠線に…。

一度できてしまうと、自然に消えるのは難しく、薄くするには美容医療などの力を借りる必要があります。だからこそ、無理のない範囲での保湿と体重管理、そしてかゆみは我慢せず医師の指示で早めにコントロールしてみてください。

残念ながら私のお腹にくっきりと残った妊娠線ですが、今では気にせず生活しています。妊娠線ができてしまった人も最初は落ち込むと思いますが、時間の経過とともに、しょうがないか~という気持ちになるので大丈夫!ママになった勲章です!

小林製薬 Bioil バイオイル スキンケアオイル 125ml
GoodsDepot
¥ 2,420(2025/09/10 09:45時点)

不眠

妊娠中は初期〜中期と後期で「眠れない理由」が異なりました

初期〜中期の不眠

この頃は理由もなく途中覚醒してしまうことが多かったです。調べてみると、ホルモンの影響で眠りが浅くなることや、夜間の頻尿、さらには不安や自律神経の乱れなど、いろいろな要因が重なって起きるそうです。眠りの質を少しでも良くするために、私は次のような工夫をしました。

  • 寝室を徹底的に暗くする
    カーテンだけでなく、窓に遮光シートを隙間なく張って徹底的に寝室を暗くしました。夜でも外は街灯などで明るいですし、朝日が入り込んで早い時間に目が覚めてしまうこともあるのでこの対策は必須です。また別記事で書きたいと思いますが、赤ちゃんのネントレの際にもこの環境は非常に重要でした。

  • 室温を快適に保つ
    例えば夏であれば推奨されているのは冷房を26~28℃設定で直接風が当たらないように朝までかけっぱなし、パジャマは長袖で薄手のタオルケットを羽織ること。
    冷房をつけっぱなしは電気代的にも体調的にもちょっと…とタイマーを設定していたこともありましたが、やはり冷房が切れると気温の変化で目が覚めてしまう原因になりました。

  • 自律神経を整える
    例えば、小豆アイマスクやホットタオルで首の後ろを温める、軽いストレッチをする、耳つぼ・ヘッドマッサージをする、など自律神経に良いとされていることを寝る前に試していました。やらなかった時より寝つきが良かったり、朝すっきり目が覚めていました。

  • スマホを見ない
    夜寝ている間にスマホを充電する方が多いと思いますが、私はスマホの充電器自体をリビングに設置して、スマホ自体を夜寝室に持ち込まないようにしていました。ブルーライトを避けたり、だらだらと夜更かししてしまうことを防ぐことができます。

  • 寝る前に必ずトイレに行く!
    意外とこれも大事。少しでも尿意が残っているまま布団に入ると、「寝れない→トイレ行きたいかも…?→行くの面倒くさいな…→どうしようかな…」と布団の上で悶々としたり、夜中トイレに起きて睡眠が中断されたり…と良いことが無いですよね。
    どうしても妊娠中は頻尿になりがちですし、ちょっとしたことが気になって延々と寝れなくなってしまうので、少しでも睡眠妨害要素を減らすためにも寝室に行く前は何度でもトイレに行ったらいいと思います。(笑)

こうした小さな工夫を重ねることで、少しずつ眠りやすくなりました。

▶︎ 推奨されている方法
産婦人科の情報では、妊娠初期〜中期の不眠には「寝る前のリラックス」「昼間の軽い運動」「規則正しい生活」が有効とされています。特に就寝前のスマホ・PC使用を控えるのは専門家も推奨する方法です。

後期の不眠

一方で後期は、後期つわりによる胃のムカムカや、お腹が大きくて寝苦しいことが原因でなかなか寝付けず、夜中もゴロゴロしてしまいました。この時期に心がけていたのは以下です。

  • 夜ご飯を少なめにする
    夜ご飯をお腹いっぱい食べてしまうと、寝るときもお腹が圧迫され、苦しくて寝ることができませんでした。なので食べる量を腹八分目くらいに留めておき、少しお腹に余裕がある状態にした方が寝つきは良かったです。

  • あっさりした食事にする
    脂っこい食事や辛い物を食べると特に胃もたれしやすいため、なるべく夜は和食中心でお腹に優しい、消化のいいものを食べるようにしていました。
    とはいえ、脂っこい食べ物や辛い物を食べたいときもありますよね。私も第二子の時は麻辣湯にドハマりしていて、毎日のように辛くてこってりした麻辣湯を作って食べていましたが、食べるのはお昼に適量を、と決めて夜は和食中心にしていました。
    夜どうしても胃に負担がかかりそうなものを食べるときは、太田胃散を飲むといくらかマシになります。太田胃散は妊娠中でも服用できるとのことですが、ご心配な方は念のためかかりつけの医師にご相談の上、活用するのをお勧めします。

  • 寝る直前には食べないようにする
    夕飯に限らず、寝る直前までお菓子やアイスを食べていたりすると、お腹が消化活動真っ最中で、そのまま横になっても気持ちが悪くて寝れないことがほとんどでした。夕飯は寝る2時間前までには済ませて、それ以降は水分補給のみにしていました。早めに歯を磨いてしまうのも、寝る前の間食を防げてよかったですよ!

  • 抱き枕を使ってシムスの体位で眠る
    後期は仰向けで寝れないことはもちろん、横向きでもなんだか息苦しいですよね。皆さんご存じのシムスの体位(左側を下にした横向き姿勢)になってみたり、抱き枕を活用したりして自分なりの寝やすい体勢を研究しました。そして布団に入ったらすぐその体勢をとれるようにしてなるべく苦しまずに入眠できるように努めました。ちなみに抱き枕は買うと大きく場所も取るので、私は家にあった大き目の枕カバーに枕やタオルなどをできるだけ詰めてパンッパンにしたものを足の間に挟んで寝ていました。産後使わなくなったら解体できるので便利です!
▶︎ 推奨されている方法
医師や助産師からも、シムスの体位は子宮の血流を保ち、母体も赤ちゃんも楽に眠れる姿勢としておすすめされています。また、後期は胃の圧迫も強くなるため、夕食は消化の良いものを早めに済ませることも効果的とされています。

妊婦さんにはハグモッチシリーズが人気ですよね。お部屋のスペースに余裕がある方はこういった商品を買ってしまってもいいかもしれません。産後もお昼寝とかに使えそうだし!

【日本No.1受賞ブランド】ハグモッチハーフ 正規品
NELUKA【ハグモッチ公式】直営店
¥ 6,980(2025/09/10 09:46時点)

私はもともと便秘気味で痔もありました。妊娠中の痔は、子宮の増大による血行不良で悪化しやすく、さらに分娩時のいきみで肛門に強い負担がかかるため、症状が進みやすいと言われています。

そのため妊娠がわかった段階で早めに産婦人科に相談し、塗り薬と便秘薬(酸化マグネシウム)を処方してもらいました。おかげで便秘はある程度改善したものの、痔そのものは結局妊娠中に強いかゆみを伴う湿疹が現れる皮膚疾患です治らず…。

そしてこれは笑い話ですが、第一子の出産直前にトイレで「おしるし」があったとき、思わず
「こ、これは痔による出血?それともおしるし…?」
と一瞬迷ってしまいました(笑)

妊娠中の出血はただでさえ不安になりますので、やはり妊娠前のうちにしっかり治しておくのが一番安心だと感じました。

ちなみに、痔の相談は産婦人科でも全く珍しいことではありません。 妊婦さんでも使える薬があるので、早めに先生に相談するのがおすすめです。

妊娠性痒疹

妊娠3か月ごろから、強いかゆみを伴うブツブツした発疹が体や手足に出ることがあります。これが妊娠性痒疹と呼ばれるもので、2回目以降の妊娠で多いといわれていますが、初めての妊娠でも発症することがあります。原因はまだはっきりわかっていません。

私の場合は第一子の妊娠4か月ごろに発症。最初は脇の下のかゆみから始まり、次第に腕や首、頭へと広がっていきました。夜も眠れないほどの強いかゆみで、寝不足とストレスでフラフラ…。
「つわりよりきつかった!」 と言っても過言ではない経験でした。

治療で効果があったこと

最初に皮膚科を受診したときは、妊娠初期ということもあり強い薬は使えず、保湿剤のみ。ところが症状は悪化する一方で、赤みと発疹が広がり、体がまるで世界地図のようになってしまいました。

その後、皮膚科を3件まわり、最終的に効果があったのが以下です。

  • 抗ヒスタミン剤(レボセチリジン)
  • ステロイド外用薬(デルモベート+ヘパリン混合薬)

デルモベートはステロイドの中でも最も強い「Strongest」に分類されますが、産婦人科の先生にも確認済みで「使用して問題ない」とのこと。安心して使えたことで、ようやく痒みから解放されました。

生活上の工夫

薬以外にも、皮膚科で教えてもらったことや、自分で試したことをご紹介します。

  • シャワーの温度を下げる
    血行が良くなると痒みが増すため、体温より低めのぬるめシャワーにするように、との皮膚科医の指示がありました。ただ私は真冬の妊婦で冷水は修行すぎて続きませんでした…。

  • 綿100%の肌着に変える
    これはどこの皮膚科でも言われました。当時は冬だったためヒートテックを着ていましたが、痒み悪化を防ぐため綿100%に切り替えるようにとのこと。意外と暖かく、産後も綿100%を愛用しています。
レディース 婦人肌着 インナー 長袖 綿100%
オンスタイル
¥ 990(2025/09/10 09:46時点)
  • 洗濯洗剤を変える
    皮膚科医から「アタックZERO」を勧められ、洗濯洗剤を変更。赤ちゃんの肌トラブルがあっても使えるそうで、我が家は今でも継続して使用しています。
  • 保冷剤で冷やす
    掻き壊してしまう代わりに、かゆい部位を冷やして一時的にしのぎました。根本解決にはならないけれど「発狂しそうな痒み」を紛らわすには効果的でした。

  • ヨモギローションを試す
    塗った直後はスーッとしますが、私には3本試しても症状は改善されませんでした。妊娠性痒疹の対策として皆さんよく使用されているようなので、かゆみ症状が軽い方はまず試してみるのはありかと思います。
ヨモギローション アルテニーニローション
りかの良品
¥ 2,200(2025/09/10 09:48時点)

産後の経過

「出産したら自然に治る」と言われていたものの、私の場合は産後も抗ヒスタミン剤の服用をやめると痒みが再発。しばらくは薬を飲み続け、徐々に間隔を空けながら減らしていき、最終的に産後1年半で薬なしでも痒みが出なくなりました。
ちなみに皮膚科の先生いわく、春の終わり~初夏や秋ごろが減薬に向いているそうです(花粉・暑さ・乾燥が少ない時期)。

第二子妊娠時も少し症状が出ましたが、第一子のときほど重症化せず、弱めのステロイドを適宜塗る程度で済みました。

妊娠中のかゆみは、見た目のつらさだけでなく、眠れない・集中できない・気持ちが落ち込むなど、精神的にも大きな負担を与えますよね。
私自身も本当にしんどくて、「いつまで続くんだろう」と毎日泣きそうになっていました。
もし同じ症状で悩まれている方がいらっしゃったら、どうか無理に我慢せず、早めに産婦人科や皮膚科の先生に相談してみてください!

耳管開放症

耳管開放症とは耳と鼻をつなぐ「耳管」が常に開いた状態になり、自分の声が響いたり、耳がふさがったように感じる症状です。妊娠中はホルモンバランスが影響して耳管開放症になりやすくなると考えられています。

私は第二子妊娠の6か月ごろに発症しました。特に右耳がぼわぁ〜っとふさがったような感覚が続き、何度も耳抜きをしたり顎を動かしたりしても改善せず…。
調べてみると「妊娠中になりやすい症状のひとつ」とのことで、耳鼻科を受診。検査の結果、耳管開放症と診断されました。

治療としては、漢方薬が処方される場合もあるそうですが、必ずしも効果があるわけではないとのこと。私の行った耳鼻科では飲み薬は出されず、代わりに食塩水とシリンジを処方されました。
この食塩水をシリンジで鼻から耳管に流し込むことで、耳管をふさぎ、症状を軽くする方法です。ただし効果は一時的で、食塩水が流れてしまえばまた症状が戻ってしまうため、根本的な治療にはならないとのことでした。

正直「鼻から耳に自分で水を入れる」というのが怖くて、私は一度も試せず、結局「我慢する」という選択をしました。なお、耳管開放症は産後に自然と治ることが多いとのこと。私も出産後は気づけば症状がなくなっていました。

自分の声が響くので会話もしづらく、地味にストレスになる症状です。もし今お悩みの方がいらっしゃったら、耳鼻科の先生に相談して漢方薬を処方してもらうのも一つの方法だと思います。

まとめ

妊娠中は「つわり」「不眠」「痔」「妊娠性痒疹」「耳管開放症」など、思いがけない不調にたくさん悩まされました。正直どれも楽ではありませんでしたが、工夫したり先生に相談したりすることで、なんとかやり過ごすことができました。

もし今この記事を読んでいる妊婦さんが同じような症状に悩んでいたら、「私だけじゃない」と思ってもらえたら嬉しいです。
つらいときはどうか一人で抱え込まず、専門の先生に相談してみてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました